水田伸生監督による俳優のための実践的ワークショップ2017


昨年、応募者が殺到し、半数の応募者が参加できなかった日本テレビの水田伸生監督によるワークショップを、今年も開催します。

水田伸生監督といえば、昨年もマツガエは言いましたが、なんと言っても、満島ひかり主演のドラマ「Woman」です。もしも、俳優を目指しているのに、あのドラマを見ていない方がいたらすぐに見てください。できればDVD-BOXでみて、最後に特典のメイキング映像も見てください。満島ひかりがどのようにしてあの役を作り上げたかのヒントを垣間見ることが出来ます。

そして、その満島ひかりを主演に抜擢したのは水田さんです。その時の経緯などについては昨年のワークショップのインタビューで水田さんが話しているので参考にしてください。(→ 水田伸生監督インタビュー2016

もちろん、水田さんの作品は「Woman」だけでなく、「Mother」もあれば、「ゆとりですがなにか」もありますし、今年に入っても「ゆとりですがなにか純米吟醸純情編」が特番でありましたし、10月からは「先に生まれただけの僕」が土曜ドラマとして放映開始されますし、とりあえず、日本ドラマ界の現役で活躍する演出家の最高峰となる人物であると言って過言ではないと思います。

昨年、その水田さんにワークショップをやっていただいたのがもう奇蹟で、実際参加した人たちもよくよく分かったと思いますが、あの水田さんの厳しくも真実を追求する姿勢があったればこそ、満島ひかりの才能も輝けば、坂元裕二さんの素晴らしい脚本もリアリティをもって映像として実現したわけです。

しかし、「満島ひかり素晴らしい」「坂元裕二さんの本素晴らしい」としたときに、人によっては、演出家が水田さんでなくてもあのドラマは素晴らしくなったんじゃないかとか思う人も居ると思うし、実際水田さんも謙遜されて「あのドラマが素晴らしかったとすれば俳優と脚本家が素晴らしかったから」というようなことを言うから、ややこしいのだけども、僕には断言できるんですが、あの素晴らしいドラマが実現するには、圧倒的に、水田さんの力が必要だった。そう断言できるのです。なぜ断言できるかと言うと、それは、実は、昨年ワークショップ終わった直後に、ワークショップ参加者から10名ほどが選ばれ、ほぼワークショップメンツだけで、短編ドラマを2本水田さんに撮ってもらったんですが、それを観て、判ってしまったからなんです。満島ひかりに匹敵するまでにはまだ至らない彼らによってつくられたドラマが、あの「Woman」に匹敵するような、真実を射抜いた、しかもリアリティーのあるドラマとして完成している。それを見たときに、僕は確信したんです。あの「Woman」において、隅々まで真実とリアリティが満ちているのは、なにより水田さんがすごいからなんだと。

今回、ワークショップでは、先ず、その短編を観てもらおうかなと思っています。皆も知っているワークショップの常連たちが出演しているその短編ドラマが、どれほどの高みにあるのか、それをまず見てもらおうと思います。それは、もし今回のワークショップで選ばれれば、水田さんの力によって、自分たちでもそこまで上り詰めることが出来るんだという証だからです。

水田さんは大学で、スタニスラフスキーから始まる俳優教育についてのメソッドとテクニックについて研究されていたそうです。水田さんは、その学びを助監督時代から数々の現場での経験で試しブラッシュアップし、言ってみれば、水田メソッドのようなものを作りあげている。どうすれば俳優が真実にそこに居ることが出来るのか、そこで燃え上がる芝居をできるようになるのか、それをどのように導けるのか、水田さんの独自の方法を作り上げているのです。作り上げているというと、完成されたものであるかのように伝わってしまうかもしれませんが、巨匠となった今も、貪欲に研究し学ぼうとしている。昨年からアクターズ・ヴィジョンでは、俳優の演技を鮮やかなものとするために、ボビー中西さんを講師にマイズナーテクニッククラスを開講していますが、水田さんは、そのクラスをいち早く見学に来られています。いまだに自らの道具を磨き続けているのです。それは水田さんが誰よりも貪欲に真実を追い求めているからだと思います。真実を喜び、欺瞞を憎む性質を持っているからだと思います。水田さんの演出したドラマや映画においてどの俳優もがいつわりなく真実であるのは、普段から水田さんが真実を厳しく追及する視線を持っているからだと思うのです。

ぜひともまだ無名の俳優のみんなには、水田さんのワークショップを受けてほしいと思います。あの厳しい目にさらされてほしいと思います。他のゆるい演出家に褒められた偽物の芝居を一蹴してもらってほしいです。いまこそ偽物と決別すべきなんです。いま偽物と決別しなければ、真実を追求する旅は始まりません。そのためにも、水田さんに会いに来るべきなのです。そして、もし、あなたが真実の芝居を追求し、水田さんに食らいついてくるなら、水田さんはその手をつかみ上げてくれるでしょう。この10月始まるドラマでは、昨年のワークショップで知り合うことになったひとりの女優を、メインキャストとして抜擢してくれています。あの満島ひかりのはじまりも、阿部サダヲさんのはじまりも、芦田愛菜ちゃんのはじまりも、すべて水田さんの「抜擢」が最初にあります。水田さんは、真実の人であるとともに、「抜擢」の人なのです。芸能界のトップでもある水田さんが、いわゆる芸能界的な有名キャストばかりをキャスティングする安易なキャスティングに走らず、真実を生み出す冒険をし、無名だけども、本来そこにいるべき人を、可能性を見抜いて抜擢するその目と手腕は、日本の希望と言っても過言ではないです。だから会いに来てください。芸能界なんて…と絶望している人も来てください。水田さんに会い、その真実を追求する姿、芸能界的な序列とは関係なく力のある者を抜擢するその姿を見てください。絶望するよりも、自らを改善することが先決であることが判るでしょう。

(アクターズ・ヴィジョン代表:松枝佳紀)

昨年の水田伸生監督インタビュー → http://alotf.com/ws/vision003_1/

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◎ 講師プロフィール

水田伸生(Mizuta Nobuo)
日本テレビ放送網執行役員・制作局専門局長
広島県広島市南区出身。日本大学芸術学部演劇学科卒業後、1981年に日本テレビに入社。入社後はテレビドラマの制作に携わる。『池中玄太80キロ』等の助監督を経て『恋のバカンス』、『お熱いのがお好き?』、『サイコドクター』等多くの作品を演出、同時にプロデューサーも兼務した。また、明石家さんまの舞台演出も手掛ける。2006年に『花田少年史 幽霊と秘密のトンネル』で初の映画監督を務める。2010年、『Mother』で第65回ザテレビジョンドラマアカデミー賞監督賞を受賞。2014年6月1日付で日本テレビ放送網制作局専門局長。2014年、『Woman』の演出により芸術選奨文部科学大臣賞放送部門を受賞。2016年6月1日付で日本テレビ放送網執行役員・制作局専門局長。

<<主たる水田伸生監督作品>>
◎テレビドラマ
・Mother(2010年)第65回ザテレビジョンドラマアカデミー賞・最優秀作品賞・監督賞など
・さよならぼくたちのようちえん(2011年)
・トッカン -特別国税徴収官-(2012年)
・Woman(2013年)2013年度芸術選奨文部科学大臣賞など
・モザイクジャパン(2014年)
・はなちゃんのみそ汁(2014年)
・Dr.倫太郎(2015年)
・ゆとりですがなにか(2016年)
ゆとりですがなにか純米吟醸純情編(2017年7月)
先に生まれただけの僕(2017年10月)
◎映画
・花田少年史 幽霊と秘密のトンネル(2006年)
・舞妓Haaaan!!!(2007年)
・252 生存者あり(2008年)
・なくもんか(2009年)
・綱引いちゃった!(2012年)
・謝罪の王様(2013年)
・あやしい彼女(2016年)

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◎ ワークショップ概要

【日程】
2017年9月17日、24日、10月1日、8日(毎週日曜日、全4回)

【クラス】
昼クラス13:00-16:00
夜クラス18:00-21:00

【場所】都内

【参加条件】
・水田伸生監督作品に出演を希望する者。
・書類選考いたします。

【参加費用】43,200円(税込み)

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◎ エントリー方法

【1】まずはメールにてエントリーして下さい。
2017年9月17日から毎週日曜日全4日間行われる
「水田伸生監督による俳優のための実践的ワークショップ」
参加希望の方は、メール本文に
(1)お名前(本名でも芸名でも構いません)
(2)ふりがな(お名前の読み方を平仮名でお書きください)
(3)性別
(4)生年月日(表記は1982/7/14のように年月日を/で区切り、西暦でお願いします)
(5)連絡先電話番号(すぐにつながる携帯番号をお願いします)
(6)所属事務所名、担当者名、担当者連絡先電話番号
(7)代表的な出演作品を5つ以内(無くてもかまいません)
(8)参加希望クラス((1)昼クラス、(2)夜クラス、(3)参加できればどちらでもよい)
(9)昨年の水田伸生監督WSに参加したかどうか?((1)参加した、(2)応募してない、(3)応募したが落ちた、(4)病欠などの理由で欠席した)
をお書きのうえ、本人と分かる最近撮影の写真jpgファイルで1枚添付し、メールのタイトルを「水田WS」として、ワークショップ事務局
actorsvisionjapan@gmail.com
までメールをお送りください。

【2】ワークショップ事務局から参加希望受理した旨、メールをお送りします。(受理)

【3】書類選考による合否をお知らせします。(書類審査)

【4】入金をしていただいた方から、正式エントリーとさせていただき、集合場所やテキストについての案内を送らせていただきます。(参加決定)

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◎ お問合せ

アクターズ・ヴィジョン
E-mail actorsvisionjapan@gmail.com