杉本大地監督による俳優のための実践的ワークショップ


昨年、
アクターズ・ヴィジョンで映画を作る
と宣言しました。その後どうなっているかというと、

まず、まだ製作が公表になっていないですが、1本長編映画が完成しつつあります。これは荒井晴彦監督のワークショップが母体となって生まれた映画です。アクターズ・ヴィジョンがメイン出資者となり、荒井晴彦監督ワークショップに参加した2名の女優が主演となって作られた長編映画です(そのほか、メインの男の子のひとりもアクターズ・ヴィジョンから決めました)。これ、音楽のついていないものを試写で見せていただいたのですが、僕はだいぶ好きな映画です。まだ最終的に完成には至っていませんが、こんな映画を生み出せてよかったと思っています。現在、監督が仕上げ中で、どんな音楽がついてくるのか含め、今年の夏一番の楽しみです。最終の完成形態が8月末には見られるはずです(一般公開はもう少し先になります)。

それから、ワークショップ参加者で映画作ると告知して募集した天野千尋監督の長編映画も、制作が大幅に遅れていますが、ちゃんと進行していますし、これも必ず完成させます。結構日本映画にはないようなジャンルの作品で非常に興味深い映画になると思っています。

という感じで、俳優教育ばかりでなく映画作りでもアクターズ・ヴィジョンは着実に前進をしているわけですが、そもそもなんで映画を作るかというと、それは
新しい俳優たちの活躍の場を作りたい
というアクターズ・ヴィジョンの理念の実現のためです。

もちろん、今まで通り、誰もがその名を知っているようなメジャー監督の映画に出演することを目論んだワークショップも開催していきます。それこそがアクターズ・ヴィジョンのメイン事業だからです。しかし、その一方で、天野千尋監督とか奥田庸介監督のような、これからの「新しい監督」と組んだ、「新しい俳優」をメインにして撮った「新しい映画」を、これからも、作っていけたらなと思っています。

ということで、新しい監督と新しい俳優をメインとした新しい映画を撮るためのワークショップを開催したいと思います。

講師は、24歳になったばかりの
杉本大地監督
にお願いしました。

杉本大地監督は、まだ学生の22歳の時に初めて撮った長編映画「あるみち」で、2015年第37回ぴあフィルムフェスティバルでグランプリを受賞しました。それだけでなく、同作は次の年の第66回ベルリン国際映画祭に正式出品されています。これは快挙で、
杉本監督は、ベルリン映画祭史上、長編映画を正式出品した監督の中で最年少の監督となりました。
日本人として最年少なのではなく、世界の映画監督の中で最年少なんだそうです。これはすごいことです。

そしてその作品「あるみち」は、マツガエも見させてもらいましたが、衝撃を受けました。面白い。俳優たちが生きている。アクターズ・ヴィジョンでは、常々世界標準のリアルな演技を俳優たちには求めてきていますが、「あるみち」はまさに世界標準のリアリズムで作られている(だからベルリンに招待されたんだと思います)。しかも、主演が杉本監督自身、共演者に、本当のお母さんが出ていたり、友人が出ていたりするもんだから、驚きます。が、素人を使っているから、逆に、こんなにもドキュメンタリーな作品になっているんだろうと思われがちです。僕もそう思ってしまいました。

しかし、杉本監督にうかがうと、演技経験のない彼らに対して半年近い演技的な訓練、ワークショップを行ったそうです。素人の出演者たちを映画に必要な芝居が出来るように訓練していったそうなのです。日常のリアルと、映画のリアルは違う。日常のリアルができるからって、決して映画のリアルをつくれるわけじゃない。杉本監督は、ワークショップを半年行い、素人俳優たちを訓練し、彼らがカメラなど気にせず芝居をし、映画のリアルを作り出せるように時間をかけたということらしいのです。それを聞いて、「あるみち」をもう一度見ると、なおのこと、その杉本監督の俳優演出の手腕には舌を巻かざるを得ませんでした。

とりあえず、百万語ついやすよりも実際に「あるみち」を見ていただきたいです(青山シアターで見ることができます→https://aoyama-theater.jp/pg/2339 )。見ると痺れること間違いなしです。さらに現在撮り終えた杉本監督2本目の長編映画「同じ月は見えない」がまたしてもPFFにノミネートされています(「PFFアワード2017」入選作品)。PFF期間中に上映されますのでぜひとも見てほしいと思います。

今回、杉本大地監督を紹介してくれたのは、矢崎仁司監督の映画「無伴奏」でプロデューサーデビューをされた
登山里紗
さんです。

登山さんは10年も以上前からの松枝の友人で、会った時から、彼女は映画のプロデューサーになるという強い意志を持って活動していました。僕の劇団の公演もほぼすべて見に来てくれていて、そこで発見した俳優女優たちを、彼女がキャスティングやアシスタントプロデューサーとしてかかわっている映画やテレビドラマなどに抜擢をしてくれました。その登山さんが、2015年ついにプロデューサーとして矢崎仁司監督の映画「無伴奏」を作り上げたのは、自分のことのようにうれしかったです。またこの映画は、撮影に先立って矢崎監督のワークショップをうちで行い、その参加者から、遠藤新菜、酒井波湖、藤田朋子の三人をキャスティングしてもらうことが出来ました。いわば、登山さんは、松枝の同志ともいえる人です。前評判とは関係なく、無名の新人たちを見抜く目は確かです。その登山さんが目を付けたのが杉本大地監督でした。杉本監督がPFFで賞をとる前のことだったそうです。そのことだけでも彼女の選択眼の鋭さがわかると思います。

ということで、9月、
杉本大地監督による俳優のための実践的ワークショップ
を開催します。

なるべくたくさんの俳優と会いたいという杉本さんの要望から、2日間づつ、三回の日程
(A日程)2017年9月9日~10日
(B日程)9月14日~15日
(C日程)9月18日~19日
でワークショップを行います(参加者はA,B,Cいずれかの日程に参加してもらえればよいです)。

ワークショップと同時進行で、参加俳優からのインスピレーションを元に杉本監督がシナリオを書きます。
そして、最終的には、上の3つの日程参加者の中から選抜された数名を再度呼んで、9月30日~10月1日で、最終選考を行い、最終的な出演者を決めます。
また、登山プロデューサーの方針としては、再来年の海外の映画祭への応募が間に合うよう、来年の秋までの完成を目指し、撮影と仕上げを行っていく予定だそうです。

これはチャンスだと思います。ぜひ万難を排して参加してください。
世界を変えなければ生きている意味がない。

杉本監督、登山プロデューサーとの座談会はこちらをクリックしてください。 → 

(アクターズ・ヴィジョン代表:松枝佳紀)

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講師プロフィール

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監督:杉本大地(Sugimoto Daichi)

杉本大地監督
東京都出身。東京造形大学(映画専攻)に在学中に初監督した長編映画「あるみち」でPFFアワード2015のグランプリを受賞。
小説家の阿部和重さんから “撮り続けていける監督”、映画監督の熊切和嘉さんから”鮮度がずば抜けている”などと高い評価を得た。
また、同作は2016年2月11日〜22日に行われた、世界三大映画祭の一つ、ベルリン国際映画祭にもベルリン史上最年少監督として正式に出品。
現在長編二作目の「同じ月は見えない」がPFFアワード2017に入選中。
  

プロデューサー:登山里紗(Toyama Risa)

登山里紗プロデューサー
2002年から2003年、上智大学外国語学部英語学科からカリフォルニア大学バークレー校に交換留学中に、サンフランシスコ州立大学で映画プロデュースと脚本を学ぶ。フランシス・フォード・コッポラ監督のAmerican Zoetropeでインターンシップを経験後に帰国し、映画企画コンテストの日本映画エンジェル大賞事務局などに携わる。
その後は、アシスタントプロデューサーとして、フォン・シャオガン監督作『狙った恋の落とし方。』、石井裕也監督の『あぜ道のダンディ』、舩橋淳監督・オフィス北野制作のポルトガル・アメリカとの合作映画『Lovers on Borders(仮)』等に参加。ヒュー・ジャックマン主演のハリウッド映画『ウルヴァリン:SAMURAI』では日本部分の演技事務を担当。
常盤貴子主演の『向日葵の丘 1983年・夏』、奥田瑛二主演の『赤い玉、』、8/4公開の織田梨沙、満島真之介、吉岡里帆出演の『STAR SAND -星砂物語-』などの宣伝を担当。
2016年公開の『無伴奏』(監督:矢崎仁司、原作:小池真理子、出演:成海璃子、池松壮亮、斎藤工、遠藤新菜、藤田朋子、光石研)でメインプロデューサー。アクターズ・ヴィジョンのワークショップで、遠藤新菜を斎藤工の相手役に抜擢し、プロデューサー自ら、「サンケイスポーツ」「週刊文春」「日刊SPA!」「シネマズby松竹」など約15本の遠藤のインタビューをセッティング。
現在、ぴあフィルムフェスティバル出身の佐藤快磨監督と回復期リハビリ病院を舞台にした短編映画『嘘とホームラン(仮)』を、松枝佳紀が主宰の劇団アロッタファジャイナの舞台で才能を発掘した宇野愛海主演で準備中。クラウドファンディングで支援者を募集している。https://motion-gallery.net/projects/uno_narumi_project

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ワークショップ概要

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【日程】
まず、以下のいずれかのワークショップを受講してもらいます。
(A日程)2017年9月9日~10日
(B日程)2017年9月14日~15日
(C日程)2017年9月18日~19日
以上3つの日程のワークショップを受けていただいた人の中で
杉本監督、登山プロデューサー、松枝の三人合議で選んだメンバーのみで
(D日程)2017年9月30日~10月1日
の日程で、再度ワークショップを行います。

【クラス】 昼クラス13:00-16:00、 夜クラス18:00-21:00
(昼夜クラスとも1時間程度延長の可能性があります)

【場所】 都内

【参加条件】
・アクターズ・ヴィジョン製作杉本大地監督の長編に出演を希望する者
・A,B,Cいずれかの日程および9/30、10/1で行われる最終選考に参加が可能な者

【ワークショップ内容】
杉本大地監督で長編映画を撮ります。
現時点では、内容もキャストも決まっていません。
再来年の国際映画祭への出品を目指します。
主演および出演者を今回のワークショップ参加者から選びます。

【参加費用】 21,600円(税込み)

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エントリー方法

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【1】まずはメールにてエントリーして下さい。
「杉本大地監督による俳優のための実践的ワークショップ」
参加希望の方は、メール本文に
(1)お名前(本名でも芸名でも構いません)
(2)ふりがな(お名前の読み方を平仮名でお書きください)
(3)性別
(4)生年月日(表記は1982/7/14のように年月日を/で区切り、西暦でお願いします)
(5)連絡先電話番号(すぐにつながる携帯番号をお願いします)
(6)所属事務所名、担当者名、担当者連絡先電話番号
(7)代表的な出演作品を5つ以内(無くてもかまいません)
(8)あなたがどんな人か自己紹介
(9)参加希望日程(A日程、B日程、C日程のうちいずれか一つを選んでください)
(0)参加希望クラス((1)昼クラス、(2)夜クラス、(3)参加できればどちらでもよい)
をお書きのうえ、
本人と分かる最近撮影の写真jpgファイルで1枚添付し
メールのタイトルを「杉本WS」として、ワークショップ事務局
actorsvisionjapan@gmail.com
までメールをお送りください。

【2】参加承認を得た方に入金の案内をいたします。(書類審査・入金案内)

【3】入金をしていただいた方から、正式エントリーとさせていただき、集合場所やテキストについての案内を送らせていただきます。(参加決定)

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お問合せ
アクターズ・ヴィジョン
E-mail actorsvisionjapan@gmail.com