崔洋一監督による俳優のための実践的ワークショップ


8年ぐらい前
ザ・テンプターズのドラマーである大口広司さんと少しだけ交流を持った。
大口さんが亡くなる2年ほど前のことだ。
ある時、西麻布のとあるバーに呼び出された。
大口さんはすでにだいぶ酔っぱらっていた。
カウンターで並んで座り、しこたまウィスキーを飲まされた。
そんなとき、言ってはいけないことを言った…のかもしれない。
急に「お前に何が分かる」と大口さん。
すぐさま鉄拳が僕の顔面を直撃し、
吹っ飛んで僕のメガネはぐちゃぐちゃになった。
何を言ったか覚えてない。
大口さんに大口をたたいてしまった…のかもしれない。

そして来月10月。
アクターズ・ヴィジョンの講師を崔洋一監督にお願いした。

崔洋一監督と言えば、映画監督協会の会長である。
ドンである。
その作品は
「血と骨」
「十階のモスキート」
「月はどっちに出ている」
「断線」
「ス」
など骨太な作品が多く、
うわさに聞く現場での崔さんの暴力的情熱は、
その作風・出自・風貌と相まって、関係者を震え上がらせる伝説にすらなっている。

だから、その崔さんに会うということになったとき、僕は覚悟した。
今度という今度はぐちゃぐちゃになるのはメガネだけでは済まないかもしれない・・・。
間違っても大口をたたかないようにしよう・・・。

ところが
お会いした崔さん、優しく柔和で素敵な人だった。
「血と骨」かと思ったがぜんぜん「クイール」だった!
それどころか
「田んぼdeミュージカル」「いい爺ぃライダー」「赤い夕陽の爺ジュリー」など
崔さんは北海道は穂別町のおじいちゃんおばあちゃんたちとステキな映画を作り上げている。
そこに賭けている情熱はただならない。
できあがった映画はご当地映画の域を超えている。
すべてに通底してあるのは人間の営みに対する愛/哀だ。
そういえば、「血と骨」だってなんだって愛/哀なのだ。
強く激しく憂いながらも人類を愛する思いなのだ。
そしてその誰よりも強い思いを実現しようとするとき
むしろ暴力的な情熱は「壁」を壊す力になる。
みんなが壊れないと諦めている「壁」を崔洋一監督の映画は破壊するのである。

今回、その崔洋一監督にワークショップをしていただけることになった。
次回作にしたいと考えておられるこれまた素敵な題材を使った内容になる。
崔洋一監督がワークショップをするなんて考えられるだろうか。
あの暴力的な情熱に触れたいと思われる方は絶対この機会を逃してはならない。

(アクターズ・ヴィジョン代表:松枝佳紀)

※ 崔洋一監督にインタビューをしてきました。→http://alotf.com/ws/vision5_1/

講師プロフィール

崔 洋一(Sai Yoichi)
崔洋一監督
1949年長野県生まれ。
大島渚監督や村川透監督などの助監督を経て、83年にベネチア国際映画祭に出品された『十階のモスキート』で劇場映画監督デビューを飾る。
以後、『いつか誰かが殺される』(84年)など一連の角川映画を監督したほか、数々のテレビ映画を手掛け実力を開花していく。
93年、『月はどっちに出ている』で53にわたる映画賞を総なめにし一躍脚光を浴びる。
96年には韓国・延世大学に留学し、韓国の近代映画史を研究しながら多くの韓国映画人と交流。
帰国後、ロカルノ映画祭国際シネクラブ賞を受賞した『豚の報い』(98年)などを手がける。
02年、『刑務所の中』-ブルーリボン賞などを受賞。
04年『クイール』、『血と骨』と立て続けに話題作、意欲作を世に問い、高い評価を得ている。

(崔洋一監督の主な作品歴)
1983年 『十階のモスキート』(出演:内田裕也、小泉今日子)
1983年 『性的犯罪』(出演:風祭ゆき、美野真琴)
1984年 『いつか誰かが殺される』(出演:渡辺典子、古尾谷雅人)
1985年 『友よ、静かに瞑れ』(出演:藤達也、倍賞美津子)
1987年 『黒いドレスの女』(出演:原田知世、永島敏行)
1988年 『花のあすか組!』(出演:つみきみほ、武田久美子、松田洋治)
1989年 『Aサインデイズ』(出演:中川安奈、石橋凌)
1991年 『襲撃 BURNING DOG』(出演:又野誠治、熊谷真実)
1993年 『月はどっちに出ている』(出演:岸谷五郎、ルビー・モレノ、遠藤憲一)
1995年 『平成無責任一家 東京デラックス』(出演:岸谷五郎、絵沢萠子)
1995年 『マークスの山』(出演:中井貴一、萩原聖人、名取裕子)
1998年 『犬、走る。DOG RACE』(出演:岸谷五郎、大杉漣、富樫真)
1999年 『豚の報い』(出演:小澤征悦、あめくみちこ)
2002年 『刑務所の中』(出演:山崎努、香川照之)
2004年 『クイール』(出演:小林薫、戸田恵子、椎名桔平)
2004年 『血と骨』(出演:ビートたけし、田畑智子、新井浩文)
2007年 『ス SOO』(出演:チ・ジニ、カン・ソンヨン)
2009年 『カムイ外伝』(出演:松山ケンイチ、小雪、伊藤英明、佐藤浩市)

ワークショップ概要

【日程】 2016年10月20日(木)~23日(日)
 
【クラス】 昼クラス13:00-16:00、 夜クラス18:00-21:00
 
【場所】 都内
 
【参加条件】
・10月20日からの4日間通して同じクラスを受講できる者
・応募者全員が参加できるわけではありません。書類選考します。
・未成年者は保護者の参加承認を得てください。

【締め切り】 各クラス30名程度(定員となり次第締め切ります)
 

【参加費用】 43,200円(税込み) 

エントリー方法

【1】まずはメールにてエントリーして下さい。
 2016年10月20日からの4日間行われる
 「崔洋一監督による俳優のための実践的ワークショップ」
 参加希望の方は、メール本文に
(1)お名前(本名でも芸名でも構いません)
(2)ふりがな(お名前の読み方を平仮名でお書きください)
(3)性別
(4)生年月日(表記は1982/7/14のように年月日を/で区切り、西暦でお願いします)
(5)連絡先電話番号(すぐにつながる携帯番号をお願いします)
(6)所属事務所名、担当者名、担当者連絡先電話番号
(7)代表的な出演作品を5つ以内(無くてもかまいません)
(8)自己紹介
(9)参加希望クラス((1)昼クラス、(2)夜クラス、(3)参加できればどちらでもよい)
 をお書きのうえ、
 本人と分かる最近撮影の写真jpgファイルで1枚添付し
 メールのタイトルを「崔WS」として、ワークショップ事務局
  actorsvisionjapan@gmail.com
 までメールをお送りください。

【2】ワークショップ事務局から参加希望受理した旨、メールをお送りします。(受理)

【3】書類選考による合否および入金の案内をお知らせします。(書類審査)

【4】入金をしていただいた方から、正式エントリーとさせていただき、集合場所やテキストについての案内を送らせていただきます。(参加決定)

お問合せ

アクターズ・ヴィジョン
E-mail actorsvisionjapan@gmail.com