マイズナー・テクニック・クラス2017年9月期


映画監督のワークショップをはじめたのが2005年5月です。それから12年が経ちました。映画やテレビドラマで、参加者たちが活躍するのを見るのが喜びになっています。
 
昨日みた行定さんの映画「ナラタージュ」でも、ワークショップからキャスティングされた子が重要な役で頑張っていました。そういう一流の映画監督と才能のある俳優たちとの出会いの場を提供できていることを嬉しく思います。ちなみに「ナラタージュ」は傑作です。あんなに空気のある映画はなかなかないので、公開されたらぜひ見てほしいと思います。

さて、マイズナー・テクニック・クラスです。
なぜ、マイズナー・テクニックが必要なのか
そのことについて昨年僕が書いていますので、ここに再掲したいと思います。
 
—-

TVドラマ、映画、舞台、webCMと、キャスティングの幅を広げているアクターズ・ヴィジョンですが、ずっと気になっていることがありました。
 
それは、魅力も才能もあるのになかなかキャスティングの決まらない常連の参加者がいるということです。そして、そういう人たちには演技的な何かしら「根本的な問題」があるのは薄々わかっているのですが、しかし、映画監督によるワークショップでは、その「根本的な問題」をなかなか改善してあげることができないということです。というのも、そもそも映画監督は映画を作る人であって、演技を指導する人ではないからです。だから、問題のある彼らの問題を改善するためには、映画監督のワークショップではない、もっと基礎的なものが必要となるということです。

ということで、今回、アクターズ・ヴィジョンでは試みとして、「マイズナー・テクニック・クラス」というのを設けます。「根本的な問題」を改善するためのクラスです。

「根本的な問題」というのは、簡単に言えば、「考え過ぎた演技をしてしまうということ」です。相手役の行為にたいして自然な反応をするのではなくて、自分で決め込んだものを演じてしまうということです。「考える」というのは、生きるために人間が獲得した能力です。だから、不安な時、考えてしまうのは当たり前で、それは普通の時にはプラスです。しかし、演戯においては違います。愛の告白をされ驚いて泣いてしまうのは考えての行動ではありません(たまに考えて戦略的に泣いている人も居るかもしれませんが笑)。考える暇もなく、人間は驚き、怒り、笑い、泣く。しかし、それを演じる時に人間は、台本を読んで先を知ってますから、どうするかを考え、決め込んでやってしまう。良い演技をしようとしたり、オーディションに合格しようとしたりすればするほど、考えてやってしまうことになります。しかし、そうした「考えた芝居」がいかに理想の芝居から離れてしまうかは多くの俳優が経験済みのことだと思います。

マイズナー・テクニックは、
人間が思わずしてしまう「考えた演技」を、
「本能」にゆだね、
「内に生まれた「衝動」によってのみ支配された行動」
に変えるテクニックです。

すべての俳優が習得すべきことだろうとマツガエは思っています。

—-

教えてくださるのは、俳優であり演出家でもある、演技指導者のボビー中西さんです。ボビーさんは、マイズナー・テクニックの創始者であるサンフォード・マイズナーから直接演技指導を受けた数少ない日本人のひとりです。また、数々のハリウッド・スターを生み出したアクターズ・スタジオの日本人として2人目の生涯会員でもある方です。

俳優指導者の中には、マイズナーの手法をまねている者が少なくないですが、そのほとんどはマイズナーテクニックの本質を分からず我流でやっています。そのような指導者の下でマイズナーテクニックを受けて苦手意識を持たれてしまっている人も居るようです。しかし、昨年11月からボビーさんとやっていて断言できますが、ボビーさんのやり方は正しいです。偽物の指導者ではなく本物の指導者から学ばないといけません。そういう意味ではボビーさんは演技指導者として日本で一番の人であるとマツガエは思っています。

俳優のキャリアがあるのにいまいち突破できてないと自覚のある方、基礎的なことを改めて見直してやってみたい方、これから演技の世界に入るうえで正しいことを教わりたい方、ぜひとも、「マイズナー・テクニック・クラス」を受けてみてください。フィルムの中で、本能で生きること、衝動で行動すること、「本物としてそこに存在する」という世界標準の演技法を習得し、歴史に名を残すような俳優に皆さんになっていただきたいと考えています

(アクターズ・ヴィジョン代表 松枝佳紀)

※ 本クラスは、マイズナーテクニックにおいて基礎的なことをおさめる「ベーシッククラス」に相当します。
※ 「ベーシッククラス」のうえには「ミドルクラス」があり、さらに「アドバンスクラス」があります。
※ 上級クラスにあがるには、ボビー中西さんと松枝の承認が必要です。
※ 今後「ミドルクラス」は2018年1月~3月、「アドバンスクラス」は2018年5月~7月開講を予定しています。
※ 毎週火曜日18時から21時に、レぺテーションクラスを開講しています。日々のレッスンのために参加いただけます。

———————————————

◆講師プロフィール

ボビー中西(Bobby Nakanishi)


ボビーさん

1990年、渡米。恩師フィル・ガシー氏のもとでマイズナーテクニックを学び、ガシー氏の推薦によりネイバーフッドプレイハウスに入学。サンフォード・マイズナーから直接演技指導を受ける。
1992年、再びガシー氏の元に戻り、マイズナーテクニックの2年生のクラスを学ぶ。
1993年秋、アクターズスタジオ1次オーディションに合格。2ヵ月後、2次合格、最終候補生になる。
1995年春、テネシー・ウィリアムズの「In the bar of the Tokyo hotel」で初めてアクターズスタジオのセッションに参加。同年秋、最終オーディションを通過して27歳で日本人として2人目のメンバーになる。以後、アクターズスタジオで数多くのセッション、クラス、舞台に参加。
1997年夏、アル・パチーノ、ポール・ニューマン、アーサー・ペン、エステル・パーソンズ、リー・グラント、イーライ・ウォーラック、アン・ジャクソン、ヘンリー・クリガーなどの推薦状により永住権を取得する。
1998年、映画タウン&カントリーでウォーレン・ベティー、ダイアン・キートン、ゴールディー・ホーン、ジョシュ・ハシュネットと共演し、ハリウッド映画デビューを果たす。
2001年夏、テネシー・ウィリアムズが三島由紀夫に捧げた追悼作品の世界初演「男が死ぬ日」で主演し、舞台俳優組合に入会する。TV、舞台などでダン・アークロイド、ハイミー・サンチェス、アル・パチーノなどと共演。
2006年6月、「STILL LIFE WITH COMMENTAOR」でヨーロッパデビュー。同作品で、ブルックリン アカデミー オブ ミュージック通称BAMのNEXT WAVE FESTIVALに出演。
2011年に日本に拠点を移し、マイズナーテクニックを中心に、演技を初めて学ぶ俳優から世界で活躍する俳優まで、今までに延べ600人以上の俳優を指導している。
2015年12月「男が死ぬ日」(出演:古畑新之・本多章一・菊地凜子)のリーディング公演を演出。これを機にHell`s kitchen46を立ち上げて、芝居などの制作を始める。

———————————————

◆ワークショップ概要

【日程】
2017年
【 9月】13日、20日、27日、
【10月】4日、(11日は休み)、18日、25日、
【11月】1日、8日、15日、22日、29日、
【12月】6日/
(毎週水曜日全12回)
 
【クラス】 昼クラス13:00-16:00 
(今回は昼クラスしか開講しない予定ですが、夜クラス希望者が多い場合、夜クラス開講を検討します)
 
【場所】 都内
 
【参加条件】
・真剣に自らの演技をリアル指向に改編したいと思っていること。
・全12回をやりぬく覚悟と真摯な姿勢を持っていること。
・経験性別は不問。年齢は18歳以上であること。

【定員】 男女同数で16名程度

【参加費】 4回ごとに21,600円(税込)
 ※入金締め切り日:9月6日、10月11日、11月8日

———————————————

◆エントリー方法

【1】まずはメールにてエントリーして下さい。
「マイズナーテクニッククラス」参加希望の方は、
メール本文に
(1)お名前(本名でも芸名でも構いません)
(2)ふりがな(お名前の読み方を平仮名でお書きください)
(3)性別
(4)生年月日(表記は1982/7/14のように年月日を/で区切り、西暦でお願いします)
(5)連絡先電話番号(すぐにつながる携帯番号をお願いします)
(6)所属事務所名、担当者名、担当者連絡先電話番号
(7)代表的な出演作品を5つ以内(無くてもかまいません)
(8)本クラスを受けようと思った理由
(9)参加希望クラス((1)昼クラス、(2)夜クラス )
  ※ 夜クラス希望者が多い場合、夜クラス開講を検討します。
をお書きのうえ、
本人と分かる最近撮影の写真jpgファイルで1枚添付し
メールのタイトルを「マイズナー」として、ワークショップ事務局
actorsvisionjapan@gmail.com
までメールをお送りください。

【2】書類選考、面談を行い、参加者を決定します。面談は8/30に行います。

———————————————

◆お問合せ

アクターズ・ヴィジョン
E-mail actorsvisionjapan@gmail.com